《政権交代》ジンバブエで何が起こっているのか?《クーデター》



どうも、いしかわです。(いしかわとは?


火曜日にジンバブエ首都ハラレでクーデターがありました。

日本でも大きなニュースになっています。



今日は「今ジンバブエはどんな状況で、何が起きているのか」を解説します。





まず登場人物は?

大事な人は4人だけです。

後継者候補2人とそれぞれの支持者2人です。


・グレース夫人(52

ムガベ大統領の奥さん。
結構散財するタイプ。
実はグレース夫人は再婚で、元夫はジンバブエ空軍パイロット。
ムガベ大統領と結婚した後、元夫は中華人民共和国駐在大使として出世を果たした。

ムガベ大統領の後継者として有力視されている。




・ムガベ大統領(93歳)

グレース夫人の支持者でジンバブエの現大統領。
1980年の独立から7年間首相を務め、その後大統領になってからずっと再選を果たしている。
愛国心が強く、就任当初は評価が高い大統領だったが、何故か途中から白人への弾圧が始まり財政が崩壊。
大統領選で強敵が現れると、その支持者への襲撃や弾圧を行い立候補を取り下げさせたこともある。




・ムナンガグワ第1副大統領(75

グレース夫人の対抗馬的存在。
支持者も多く、ムガベ政権を世襲するグレース夫人への反感から市民は期待を寄せている。




・チウェンガ司令官(多分70歳くらい)

国軍の司令官。
ムナンガグワ第1副大統領とは1970年代からの旧友。
反グレース勢力のムナンガグワ第1副大統領を支持している。







現在のジンバブエ



ジンバブエは1980年の独立以降トップがずっと一緒なんです。


40年近くトップに降臨したムガベ大統領も93歳を迎え、後継者の問題が浮上しました。



有力なのは

・大統領夫人であるグレースさん

・第1副大統領であるムナンガグワさん


の2名です。



現大統領のムガベさんとしてはグレースさんになってもらいたいわけです。

しかし、ムガベさんは独立を果たした偉大な指導者として尊敬されているものの、白人不利な政策を連発し、国内の経済を大きく乱しています。


新しいムナンガグワさんの方が生活が豊かになるのではないかと考える人もたくさんいて、にらめっこが続いていたわけです。







今回の事件の経緯


今月になってそんな状況が大きく変わりました。




11/6:ムガベ大統領がムナンガグワ第1副大統領(75)を突然解任

自分の奥さんの対抗馬であるムナンガグワさんを解任しちゃったんです。
信頼できないからとか不誠実だとかよくわからない理由でです。




11/13:国軍のチウェンガ司令官「粛清をやめなければ軍は介入せざるを得ない」と発言

ムナンガグワさんを応援するチウェンガ司令官としては不服でしょうし、私情での人事はやめるように警告を出しています。




11/14:クーデター発生

チウェンガ司令官はクーデターではないと言っていますが、実質的にはクーデターです。
ムガベ大統領や支持者を軟禁し、退任を迫っています。
現在、退任すると言った情報は出ていませんがコップから水が溢れるようにどんどん状況が動いています。




11/18:首都ハラレで大規模デモが開催される

元々ムガベ大統領の支持派であった戦争退役軍人協会が主催しています。
ムガベ大統領に対する平和的抗議として退任を迫るデモです。


デモの様子






なんだか変な表現ですが「楽しそう」ですよね!

「白人も多くデモに参加している」ことは珍しいらしく、熱量をとても感じます。


なんだかベルリンの壁の崩壊を思い出します・・・
(生まれてないけど)





まとめ


与党内からも退任を要求する声が出ています。

どんな窮地に立たされてもなんとか地位を守り抜いたムガベ大統領ですが、もしかしたら40年近い(実質的)独裁に終止符が打たれるかもしれませんね!


今後も注目です!!



参考ページ
http://www.zimbabwesituation.com/news/more-mugabe-allies-arrested/
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171115-00000128-mai-m_est
http://www.zimbabwesituation.com/news/mass-protest-planned-in-zimbabwe-for-saturday/



では!!

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